西川創業450年のあゆみ その4
おはようございます(^^)快眠アドバイザーのちゃきちゃき娘の陽子です
今年京都西川・大阪西川・東京西川など西川グループ創業450年の節目の年になります!
弊社では、京都西川の製品を主に取り扱っているのですが、先週に引き続き西川創業450年のあゆみについて聞いたのでこれから毎週日曜日にシリーズ化をして下記予定で書いていきたいと思います!
1.創業と経営の基盤固め(室町~江戸期) ... 4月10日・4月17日2.繊維の町 京都からの再出発(明治・大正・昭和初期) ...4月24日・5月1日
3.健康で豊かな生活(くらし)の文化をお届けする(昭和・平成) ...5月8日・5月15日
4.繁栄の創造・午前5時 ...5月22日
さて、本日は繊維の町 京都からの再出発(明治・大正・昭和初期)についてその2です。
京都繊維企業の取り組み 「博覧会」と「輸出」
■殖産興業と博覧会
明治時代は殖産興業とそれを推進する博覧会の時代でした。
京都では明治4年に日本で最初の博覧会を開催し、新しい京都力を国内外に発信し始めました。
西川商店も博覧会に積極的に出店します。
内国勧業博覧会には第一回(明治10年)から参加、もちろん京都で行われた第四回にも参加しています。
博覧会に出品された商品は多くの外国人の目にも触れ、内需のみならず輸出という新しい販路へと進みます。
鎖国政策の江戸時代と違い、富国強兵・国力増強を目指す新政府は貿易を推奨しました。
明治時代の日本の主要輸出品は生糸や絹織物など繊維製品です。
京都にも紡績・製糸工場が新設され、急増する内外需要に対応しました。
当時の京都の主要輸出品は絹・刺繡製品・絹織物、陶器や団扇などでした。
■「輸出」に挑戦
第一次世界大戦後が終わると日本の輸出が新しい局面に入ります。
南洋群島諸国向け輸出のはじまりです。
西川商店京都店もこの流れを好機と捉えて輸出に挑戦、大正6年にはシンガポール向け蚊帳の輸出に成功します。
その後もオランダ領東インド・フランス領インド・タイなど東南アジアを中心に海外市場を開拓していきます。
京都市が主催する南洋見本市に出品するなど西川商店京都店のトレードマーク「Moon Mark(日本名・月印)」は世界中を飛び回りました。
昭和17年には京都・神戸の繊維企業と共同で昭和貿易を設立、戦時中の厳しい局面にも関わらず、果敢に海外市場に挑戦し続けました。
昭和10年 京都輸出関連企業の広告(資料提供・京都貿易協会)
■貿易100年へ
第二次世界大戦後も、GHQの統制下にも関わらずいち早く輸出を復活させ、インドネシアや台湾などへ蚊帳を輸出します。
昭和30年代の日本産業巡航身本船『安芸丸』・『さくら丸』にも出品し、戦後のトレードマーク「アースバード」ブランドをPRしました。
昭和39年には東京オリンピックで外国人観光客が多く訪れることを見越して京都タワーホテルに常設展示場を設置し、現在でいうインバウンド景気に対応します。
繊維輸出は現在でも中近東向けに行っています。
また昭和60年代以降には海外生産を開始し、ふとんカバーやまくら、敷きパッドなどを開発・輸入しました。
大正6年から始まる貿易事業は平成29年に100年を迎えます。
このように京都西川は近代の京都繊維企業の特徴ともいえる博覧会・貿易に積極的に取り組んできました。
カタログ「営業の栞」(大正9年発刊)より
当時の物価で、うどん1杯8~10銭、牛乳1本5~10銭の時代でした。
蒲團 21円50銭。
以上で今日の豆知識となります。
私が産まれた頃に海外生産を開始した話や、今ももりあがる東京オリンピックの話で以前もインバウンドを見越した生産やPRをしていた話を読み先を読む力の重要性を感じた次第でした。
来年で貿易100年を迎える京都西川。この先100年後はどのような時代になっているのでしょうか・・・。
寝具小売店としてこれからも地域に密着し、地域貢献・社員貢献・社会貢献していけるよう頑張っていきたいと思います。
さて、来週も豆知識は続きます♪来週は健康で豊かな生活の文化をお届けする(昭和・平成)に関してです。
来週もお楽しみに♪
城山ふとん店
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